<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油安や米中貿戦争激化で5週続落=BRICs市況
2019/8/13 10:38
前週(5-9日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の9日終値が前日比1.10%安の1289.47と反落し、前週比でも0.29%安となり、5週続落した。
週明け5日の指数は3日続落して始まった。トランプ米大統領が前の週末、新たに3000億ドル相当の中国からの輸入品に10%の制裁関税を課すと発言し、米中貿易戦争が激化したことや、米国の対ロ追加制裁で米国の銀行がロシアのユーロ債発行市場に参加できなくなったことなどが売り材料となった。
6日は売られ過ぎとの見方から買い戻しが入る展開となり反発した。
7日は反落。ニュージーランドやインド、タイの中銀が相次いで利下げに踏み切ったことで、世界経済減速懸念が強まったほか、ブレント原油先物が1バレル=57ドルを割り込んだことが嫌気された。
8日は再び反発。原油価格が58ドルに回復し、ロシア株にも買い戻し機運が広がった。
週末9日は反落した。中国や欧米の株式市場が軟調となる中、ロシア市場も売り優勢となった。ただ、米中貿易摩擦の激化で安全資産の金が買われ、ポリウス・ゴールドなど金鉱山セクターは急伸した。
今週(12-16日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場、海外市場の動向、米中貿易摩擦、中東、特にイラン情勢、米国の対ロ制裁などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える13日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や14日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定は15日の7月鉱工業生産など。RTS指数は1250-1310ポイントの値動きが予想される。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、
WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、
野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
関連記事
-
(再送)<米国株情報>米玩具マテルが社債発行中止―内部告発文書を精査
2019/8/13 10:38
世界玩具最大手の米マテル<MAT>が8日、この日に予定していた2億5000万ドル相当の優先債の発行中止を明らかにした。6日に匿名の内部告発文書を受け取り、その内容を精査するため。 同社は内部告発文書・・・…続き
-
<米国株情報>米JCペニー、30日連続1ドル割れでNY証取が上場廃止警告
2019/8/13 10:37
売上低迷で苦戦している米百貨店チェーン大手ジェイ・シー・ペニー<JCP>は、同社の株価が1ドルを割り込んで6日で30日連続となり、ニューヨーク証券取引所から「上場基準を満たしていない」とする上場廃止・・・…続き
-
日経平均は275円安、マイナス寄与度上位はソフバンG、ファーストリテ、TDKなど
13日午前10時30分時点の日経平均株価は前週末比275円07銭安の2万409円75銭。朝方は売り優勢で始まった。米中貿易問題の先行き不透明感などを背景にした12日の米国株安や円高・ドル安進行を受け・・・…続き
-
学研HDが急伸、19年9月期第3四半期は大幅な営業増益に
2019/8/13 10:30
学研ホールディングスが急伸し、一時440円高の5220円を付けている。前週末9日引け後、19年9月期第3四半期(18年10月-19年6月)の連結決算を発表。大幅な営業増益となり、好感・・・…続き
-
<新興国eye>前週のインド株、外国人投資家への課税回避を好感し5週ぶり反発=BRICs市況
2019/8/13 10:27
前週(5-9日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の9日終値は前日比0.68%高の3万7581.91、週間ベースでも2日終値比1.25%高となり、5週ぶりに反発した。 週明け5日は指・・・…続き
速報ニュース
-
1分前
-
シンガポール・日経平均先物=寄り付き3万7970円(前日比465円安)
3分前
-
25日の債券市場見通し=米債券安を受けて債券先物は売りが先行か
23分前
-
<きょうの個別材料>テアトル、桜ゴム、パナソニック、日鋳造など(24日発表分)
46分前
-
47分前
-
米国株式市場:GDP控え様子見、NYダウ5日ぶり反落、ナスダック3日続伸
48分前
-
51分前
-
24日の欧州株式市場、FTSEが6日ぶり、DAXは3日ぶり反落
52分前
-
24日の米国株式市場、NYダウ5日ぶり反落、ナスダックは3日続伸
54分前
-
<きょうの主な経済指標・スケジュール>コージンBがIPO、日銀金融政策決定会合、米1-3月期GDP
55分前