<新興国eye>前週のブラジル株、年金法案の第2読会可決を好感し5週ぶり反発=BRICs市況

新興国

2019/8/13 11:01

 前週(5-9日)のブラジル株式市場は9日のボベスパ指数が前日比0.11%安の10万3996.20と反落したが、週間ベースは2日終値比1.29%高となり、5週ぶりに反発した。

 週明け5日の指数は3日ぶりに反落して始まった。トランプ米大統領が前の週末、新たに3000億ドル相当の中国からの輸入品に10%の制裁関税を課すと発言した一方で、中国も報復措置を講じると応酬し、米中貿易戦争が激化したことから売りが優勢となった。

 6日は反発し、8日まで3日続伸した。米中貿易戦争への懸念が一服したほか、年金改革法案が第2読会で可決されたことなどが買い材料となった。

 週末9日は4日ぶりに小反落した。世界景気のリセッション(景気後退)懸念が強まったため、売りが優勢となった。

 今週(12-16日)の株式市場は、米中貿易戦争や年金改革法案、国営企業の民営化、経済改革の見通し、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場やレアル相場の動向、米国による対イラン追加制裁などの地政学リスクが焦点となる。主な経済指標の発表の予定は12日の6月IBC-Br経済活動指数など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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