日経平均は229円安と3日ぶり大幅反落、売り一巡後の戻り限定、中国株安も重し=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前週末比229円38銭安の2万455円44銭と3営業日ぶりに大幅反落。朝方は売り優勢で始まった。米中貿易問題の先行き不透明感などを背景にした12日の米国株安や円高・ドル安進行を受け、前場の早い段階で2万369円27銭(前週末比315円55銭安)まで下落した。一巡後は、円伸び悩みもあって、いったん下げ渋ったが、戻りは限定された。後場は、日銀のETF(上場投資信託)買い期待が支えになる一方、中国株安が重しとして意識され、大引けにかけて2万400円台半ば近辺でもみ合い商状となった。

 東証1部の出来高は12億8249万株、売買代金は2兆1822億円。騰落銘柄数は値上がり444銘柄、値下がり1655銘柄、変わらず50銘柄。

 市場からは「米中問題をはじめ外部要因が不透明ななか、下げてはいるが、割と持ちこたえている。いったん織り込んだ格好だ。ただ、各移動平均が上から降ってくるだけに上値は重いだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>、日本製鉄<5401.T>などの鉄鋼株が下落。国際帝石<1605.T>などの鉱業株も安い。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も軟調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も売られた。

 半面、東レ<3402.T>、ゴルドウイン<8111.T>などの繊維製品株が堅調。

 個別では、アステリア<3853.T>、LINK&M<2170.T>、オープンドア<3926.T>がストップ安となり、東邦鉛<5707.T>(前場に一時ストップ安)、JBR<2453.T>、パーソルHD<2181.T>などの下げも目立った。半面、明和産<8103.T>、NCHD<6236.T>、ネットマーケ<6175.T>、ファイバーG<9450.T>がストップ高となり、豆蔵H<3756.T>も一時ストップ高。ブックオフH<9278.T>、IBJ<6071.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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