日経平均は199円高と反発、伸び悩み後に持ち直す、値上がり銘柄数1673=14日後場
14日後場の日経平均株価は前日比199円69銭高の2万655円13銭と反発。朝方は、買い優勢で始まった。USTR(米通商代表部)が13日、中国への追加関税措置に関し、一部製品について延期すると発表し、米中貿易摩擦への懸念が和らぎ、米国株式が大幅上昇。円安・ドル高なども支えとなり、前場の早い段階で2万697円42銭(前日比241円98銭高)まで上昇した。一巡後は円下げ渋りもあって伸び悩み、前引け近くには2万581円17銭(同125円73銭高)まで押し戻された。中国7月の各種経済指標が市場予想を下回り、重しとして意識された面もある。後場は、円が再び弱含んだこともあり、持ち直しの動きに前場高値に接近する場面があった。その後は大引けにかけて一服商状となった。
東証1部の出来高は10億6324万株、売買代金は1兆9400億円。騰落銘柄数は値上がり1673銘柄、値下がり406銘柄、変わらず70銘柄。
市場からは「対中関税『第4弾』の延期で短期筋が動いたに過ぎない。撤回となれば話は別だが、米中問題の大元は何ら変わっていない。決算も出尽くし、当面は様子見だろう」(国内投信)との声が聞かれた。
業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。任天堂<7974.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株も高い。DOWA<5714.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も買われた。JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、東レ<3402.T>、東洋紡<3101.T>などの繊維製品株も堅調。
半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、小田急<9007.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株が軟調。中部電<9502.T>、中国電<9504.T>などの電気ガス株も安い。
個別では、ダブルスタン<3925.T>、ベネフィット<3934.T>がストップ高となり、イーレックス<9517.T>、PCDEP<7618.T>、ネットマーケ<6175.T>などの上げも目立った。半面、やまみ<2820.T>がストップ安となり、アイビーシー<3920.T>、ハウスドゥ<3457.T>、キャリアイン<6538.T>、スマトバリュ<9417.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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