日経平均は250円安と大幅反落、リスク回避先行に全面安商状、一巡後は下げ渋る=15日前場

 15日前場の日経平均株価は前日比250円21銭安の2万404円92銭と大幅反落。朝方は、リスク回避の動きが先行した。米長短金利の逆転で景気減速懸念が高まり、14日の米国株式市場でNYダウが今年最大の下げ幅を記録するなど主要株価指数が軒並み急落。円高・ドル安基調も重しとなり、一時2万184円85銭(前日比470円28銭安)まで下落した。一巡後は、円高一服や時間外取引での米株価指数先物高を支えに前引けにかけて下げ渋りの流れとなった。

 東証1部の出来高は6億690万株、売買代金は1兆184億円。騰落銘柄数は値上がり192銘柄、値下がり1910銘柄、変わらず46銘柄。

 市場からは「朝方はグロバール経済の悪化懸念を背景にリスクオフの動きが広がったが、ドル・円が1ドル=105円を割り込まず、時間外の米株先物が上昇し、中国株の下げ幅縮小もあって買い戻されている。ただ、ネガティブ要因は多く、当面は大きな値幅で上げ下げを繰り返し、9月1日の対中制裁関税の一部発動に向けて下値を模索する可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値下がり。業種別では、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。HOYA<7741.T>、セイコーHD<8050.T>などの精密株や、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株も安い。ユニーファミマ<8028.T>、ZOZO<3092.T>などの小売株や、SUMCO<3436.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株も売られた。

 個別では、Vキューブ<3681.T>がストップ安となり、オーケストラ<6533.T>、マイネット<3928.T>も一時ストップ安。クロスマーケ<3675.T>、YACHD<6298.T>などの下げも目立った。半面、ベネフィット<3934.T>、スカラ<4845.T>、明和産<8103.T>、アルテリア<4423.T>、ライドオンHD<6082.T>などの上げが目立った。

提供:モーニングスター社

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