<新興国eye>タイ4-6月期GDPは前年比2.3%増―前四半期から鈍化

新興国

2019/8/21 10:30

 タイ国家経済社会開発庁(NESDB)が19日発表した4-6月期GDP(国内総生産)伸び率は前年比2.3%増と、前四半期(1-3月期)の同2.8%増から伸びが鈍化し、14年第3四半期(7-9月)の同1.1%増以来約5年ぶりの低い伸びとなった。ただ、市場予想とは一致した。

 伸びが鈍化したのは、米中貿易戦争の長期化・激化で世界景気が減速したためで、GDPの押し上げ要因である輸出が前年比6.1%減と、前四半期の同6.1%減に続いて2四半期連続で大幅なマイナスとなった。また、農業が同1.1%減と、前四半期の同1.7%増から減少に転じたことや、政府消費支出も同1.1%増、民間投資も同2.2%増と、伸びが急速に鈍化したことで成長にブレーキがかかった。ただ、GDPの約半分を占める個人消費は同4.4%増と、前四半期の同4.9%増からさらに伸びたことで景気が下支えられた。

 19年全体のGDP伸び率の見通しについて、政府は従来予想の3.3-3.8%増から2.7-3.2%増に下方修正した。輸出は1.2%減となる見通し。

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 タイSET<1559.T>、iS新興国<1362.T>、アジア債券<1349.T>、

 上場EM債<1566.T>、上場MSエマ<1681.T>、アセアン50<2043.T>

提供:モーニングスター社

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