日経平均は82円高と続伸、引けにかけて高値推移、円弱含みに時間外の米株先物高が支え=23日後場

 23日後場の日経平均株価は前日比82円90銭高の2万710円91銭と続伸。朝方は、22日の米国株式は高安まちまちで手掛かり材料に乏しいなか、安く始まったが、下値は限られ、すかさず上げに転じた。円が対ドルで弱含むとともに、時間外取引で米株価指数先物が上昇基調を保ち、支えとなった。一服場面もあったが、買い気は根強く大引け近くには一時2万719円31銭(前日比91円30銭高)まで上昇した。

 東証1部の出来高は9億710万株、売買代金は1兆5627億円。騰落銘柄数は値上がり1104銘柄、値下がり933銘柄、変わらず113銘柄。

 市場からは「しっかりした足取りだ。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演に対する期待感から、買い戻しを誘っているのでないか。いずれにしろ、週明けは講演内容を受けた米株や為替動向をにらんでの動きになるが、余程のことがない限り、影響は一時的なものにとどまるだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株が堅調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も買われた。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、東洋証<8614.T>などの証券商品先物株も高く、任天堂<7974.T>、ミズノ<8022.T>などのその他製品株や、ユニファミマ<8028.T>、丸井G<8252.T>などの小売株も値を上げた。

 半面、国際帝石<1605.T>などの鉱業株がさえない。オリンパス<7733.T>、セイコーHD<8050.T>などの精密株も安く、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も売られた。

 個別では、サニックス<4651.T>、長大<9624.T>、ショーケース<3909.T>、第一精工<6640.T>、菱鉛筆<7976.T>などの上げが目立った。半面、テモナ<3985.T>、Wスコープ<6619.T>、インターアク<7725.T>、ARM<8769.T>、ブックオフH<9278.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ