イオンFSが年初来安値、大和証は「3」・目標株価1600円に引き下げ

株式

2019/8/23 15:55

 イオンフィナンシャルサービス<8570.T>が4日続落、22円安の1528円まで売られ、連日の年初来安値更新。大和証券では22日付で、投資判断を「2」(強気)から「3」(中立)に、目標株価を2000円から1600円に、それぞれ引き下げている。

 「国内事業では多額の販売促進費を投下する計画であり、その効果を見極める必要があると判断」とし、国際事業では貸倒費用が増加し、利益成長のモメンタムが鈍化しているとコメント。目標株価1600円は、債権流動化益を除いた利益に対して、業界平均の来期予想PERに海外での成長期待を織り込んだ水準を適用し算出されている。

 焦点となるのは「費用対効果」であり、第2四半期(19年6-8月)のショッピング取扱高は大幅に伸びる可能性はあるものの、キャンペーンに紐付けられた取引は短期的には赤字となると指摘。投資の回収には、新規加入者による継続的な利用やキャッシング・リボを含めたクロスセル、ビッグデータの利活用による収益化の実現が必要と考えるとしている。

 同証券では業績予想を修正、連結経常利益について、20年2月期680億円(今期は11カ月変則決算のため前期との比較はなし、従来700億円、会社側計画は700億円)、21年2月期735億円(従来750億円)、22年2月期770億円(同810億円)と試算している。

 23日終値は、前日比13円安の1537円。

提供:モーニングスター社

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