アスモが「介護タクシー」スタート、東京などで40台体制、高齢者ニーズ取り込む

株式

2019/8/23 16:06

 有料老人ホームの運営などを手掛けるアスモ<2654.T>は23日、「介護タクシー」の事業をスタートしたと発表した。グループの介護施設のベストライフ(東京都新宿区)と連携し、高齢化で強まる潜在ニーズを取り込む。

 介護タクシーとは、要介護者や体の不自由な人が通院などに使い、車椅子やストレッチャーのまま乗降できる。運転手が利用者の介助も行う。アスモは既に国の認可を取得し、専用車両約40台を整備した。タクシーを運転するための2種免許と、介護資格を保有する人材も確保している。

 主要取引先で大株主のベストライフは、全国に1万人近い利用者を抱えている。これに加え、グループ外の顧客も掘り起こす構え。東京を皮切りに、千葉、埼玉、神奈川、大阪で開始する。介護保険適用のケースでは、自宅や有料老人ホームで生活する要介護区分「1」から「5」までの人向けを想定している。

 20年3月期については投資が先行するものの、事業が年間で寄与する21年3月期からは収益貢献が見込まれる。ホーム運営や施設向け訪問介護、給食事業の受託といった既存のビジネスとの相乗効果も期待される。

提供:モーニングスター社

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