<特集>実力内需株をマーク(3)=東亜道路―建設事業の次期繰越高は2ケタ増と順調

株式

2019/8/23 17:31

 東亜道路工業<1882.T>をマークしたい。同社の20年3月期第1四半期(19年4-6月)の連結決算は、売上高が168億7600万円(前年同期比5.7%減)で、営業赤字は8億5200万円(前年同期は9億7200万円の赤字)に縮小した。建設事業で、完成工事高が87億3100万円(同18.4%減)に留まり、セグメント損失は6億6100万円(前年同期は5億9300万円の赤字)に拡大した。一方、建設材料などの製造販売・環境事業では、売上高が81億4500万円(前年同期比13.1%増)、セグメント利益が2億7400万円(同2.3倍)と大幅な増益となったことで、全体の赤字幅は縮小した。第1四半期末時点で建設事業の次期繰越高は、440億8700万円(同25.3%増)と順調な積み上がりとなっており、業績の拡大が期待される。

 株価は、7月4日に年初来高値となる3470円を付けた後、全体相場が軟調な展開となったこともあり、8月9日に3035円まで調整する場面がみられた。PERは4.7倍台で、建設セクターの平均PER8.9倍より低く、PBRは解散価値とされる1倍を割り込む0.3倍台にあることなどから、見直し買いが進みそうだ。

提供:モーニングスター社

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