<相場の読み筋>9月4日

2019/9/4 7:31

 3日の米国株式は、NYダウが前週末比285.26ドル安の2万6118.02ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同88.724ポイント安の7874.158ポイントと続落して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億4948万株、ナスダック市場が21億8070万株だった。米政府は1日、中国製品1100億ドル(約11兆円)分に15%の追加関税策を発動。中国政府は米農産品に報復関税を課したうえ、WTO(世界貿易機関)に提訴すると発表した。両国間の対立激化による世界的な景気への影響が警戒された。また、8月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数が49.1に留まり、市場予想平均の51.3を下回ったことも重しとなった。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレスなどが値下がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は反落後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は上値が重い展開が続いているなか、現地3日の欧米株式が下落した動きを受け、売りが先行するとみられる。手掛かり材料に乏しいなか、5日移動平均線(3日時点で2万578円)を終値ベースで維持できるか否かに注目が集まりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の後半(3日終値は105円98-99銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=116円台の前半(同115円93-97銭)と円安方向にある。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、東芝<6502.T>、シャープ<6753.T>などが、3日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比70円安の2万590円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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