アップル関連買われる、iPhone廉価版で思惑、太陽誘電やTDKが急騰

株式

2019/9/5 10:13

 米アップルがスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の廉価版を2020年に発売すると一部で報じられたことを受け、5日の株式市場では太陽誘電<6976.T>やTDK<6762.T>など電子部品株などの関連銘柄に思惑買いが向った。

 廉価版は16年発売の「SE」の後継機だという。多くの部品は上位機種と同等のものを使用した上で、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)よりも安価な液晶パネルを採用して価格を競合する韓国サムスン電子の「ギャラクシーA30」(4万円前後)などに近づけると伝わった。

 この日はアップルと取引のある電子部品株などに、iPhoneの需要喚起を期待する買いが流入した。太陽誘電は一時前日比4.7%高の2162円、TDKは4.4%高の8950円まで上昇。村田製作所<6981.T>や日本航空電子工業<6807.T>、アルプスアルパイン<6770.T>なども人気となった。

 光学薄膜装置を手掛け、アップルが主要顧客のオプトラン<6235.T>や、半導体のテストソケットで大手の山一電機<6941.T>にも物色が波及した。一方、廉価版は液晶を採用するとされるものの、JDI<6740.T>への買いは限定された。

提供:モーニングスター社

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