<米国株情報>CVS、米連邦地裁がエトナ買収を承認

株式

2019/9/6 10:01

 コロンビア特別区の米連邦地裁は4日、ドラッグストアチェーン大手シーブイエス・ヘルス<CVS>による医療保険エトナ<AET>買収を承認した。

 CVSは17年12月にエトナを総額約700億ドルで買収することで合意した。米司法省との協議のうえ、エトナが展開している外来処方薬給付事業のパートD事業を売却し、18年11月に買収手続きを完了。AMA(米国医師会)などが買収は公共の利益にならないとしてコロンビア特別区連邦地裁に提訴し、6月と7月に審理が開かれていたが、同地裁は「買収後もヘルスケア市場の競争が維持される」との判断を示した。これを受け、CVSは声明文で、「この判決により、エトナ買収問題は完全に解消された」としている。

 米国のドラッグストア業界はオンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>が医薬品販売市場に参入し、今後10年間でアマゾンの市場シェアは10%に達する可能性があるという観測がある一方で、CVSもヘルスケア分野への進出による経営多角化によって売上を伸ばす戦略に転換している。CVSは11年に保険大手ユニバーサル・アメリカンから処方箋医薬品事業を12億5000万ドルで、15年には薬剤給付サービス大手オムニケア<OCR>を123億ドルで買収することで合意している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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