日経平均は118円高と5日続伸、200日線を回復、全33業種が上昇=9日後場

 9日後場の日経平均株価は前週末比118円85銭高の2万1318円42銭高と5営業日続伸。200日移動平均線を回復したのは8月1日以来。朝方は、前週末6日のNYダウ高を支えに買いが先行した。いったん下げに転じたが、すかさず切り返した。為替相場の落ち着きもあって前場後半に2万1333円51銭(前週末比133円94銭高)まで上げ幅を広げた。一巡後は、円やや強含みで伸び悩む場面もあった。後場は、買い気が根強く引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は9億6437万株、売買代金は1兆7087億円。騰落銘柄数は値上がり1696銘柄、値下がり368銘柄、変わらず87銘柄。

 市場からは「日米欧の緩和期待を背景に買い戻しが続いている。ただ、これだけ上がると短期的な過熱感も出てくる。新たな材料が出てこないと、上値が重くなろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が上昇した。業種別では、クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が堅調。JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、大成建<1801.T>、大林組<1802.T>などの建設株も高い。住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も買われた。キッコマン<2801.T>、味の素<2802.T>などの食料品株や、ファミマ<8028.T>、丸井G<8252.T>などの小売株も値を上げた。

 個別では、gumi<3903.T>がストップ高となり、アイル<3854.T>、テモナ<3985.T>、筑波銀行<8338.T>、アルトナー<2163.T>などの上げも目立った。半面、ポールHD<3657.T>、アトラ<6029.T>、レオパレス<8848.T>、ネットマーケ<6175.T>、シュッピン<3179.T>などの下げが目立った。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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