日経平均は122円高と7日続伸、米中交渉期待に円安など支え、2万1500円を回復=11日前場

 11日前場の日経平均株価は前日比122円04銭高の2万1514円14銭と7営業日続伸。取引時間中での2万1500円回復は8月1日(高値2万1556円69銭)以来。朝方は、米中貿易交渉の進展期待を背景に10日のNYダウが上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、株価指数先物買いを交えて堅調に推移し、前場終盤に2万1520円65銭(前日比128円55銭高)まで上昇した。その後は前引けにかけて高値圏を保った。

 東証1部の出来高は7億6462万株、売買代金は1兆1822億円。騰落銘柄数は値上がり1595銘柄、値下がり451銘柄、変わらず104銘柄。

 市場からは「米中協議への期待感もあろうが、基本的には米欧の金融政策への期待感がリバウンド相場を強める要因になっている。ただ、水準的にみて、いいところまで来たのではないか」(国内証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、東洋証<8614.T>などの証券商品先物株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も高い。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も買われた。

 半面、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が軟調。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、任天堂<7974.T>などのその他製品株も売られた

 個別では、サムコ<6387.T>がストップ高カイ気配となり、ノムラシス<3940.T>がストップ高。いであ<9768.T>、正興電機<6653.T>、曙ブレーキ<7238.T>などの上げも目立った。半面、PI<4290.T>、ビューティガレージ<3180.T>、ソラスト<6197.T>、シーイーシー<9692.T>、デジタルガレージ<4819.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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