(再送)日経平均は205円高、9カ月ぶり7連騰、1カ月ぶり2万1500円回復=11日後場

 11日後場の日経平均株価は前日比205円66銭高の2万1597円76銭と7営業日続伸。7連騰は18年11月22日-12月3日以来、約9カ月ぶり。2万1500円回復は8月1日(終値2万1540円99銭)以来、およそ1カ月ぶりとなる。朝方は、米中貿易交渉の進展期待を背景に10日のNYダウが上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高歩調も支えとなり、後場前半には一時2万1619円21銭(前日比227円11銭高)まで上昇した。その後は値持ちがよく、大引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は16億8549万株、売買代金は2兆7371億円。騰落銘柄数は値上がり1845銘柄、値下がり264銘柄、変わらず42銘柄。

 市場からは「外部環境の落ち着きで買い戻しが進んでいるが、新規資金が流入している感じもある。ただ、裁定売り残が多いSQ(特別清算指数)要因による上昇と言えなくもなく、ロールオーバー(期近から期先への乗り換え)のピークをきょう終え、あすは相場が一服する可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、東洋証<8614.T>などの証券商品先物株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株も高い。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、住友電工<5802.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も買われた。

 半面、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株が軟調。任天堂<7974.T>などのその他製品株も売られた。

 個別では、サムコ<6387.T>、ノムラシス<3940.T>がストップ高となり、正興電機<6653.T>、TATERU<1435.T>、名村造<7014.T>などの上げも目立った。半面、ファイバーG<9450.T>、シーイーシー<9692.T>、ビューティガレージ<3180.T>、オービック<4684.T>、PI<4290.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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