<相場の読み筋>9月17日

2019/9/17 7:35

 16日の米国株式は、NYダウが前週末比142.70ドル安の2万7076.82ドルと9日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同23.170ポイント安の8153.543ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億957万株、ナスダック市場が19億8761万株だった。サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの石油関連施設が現地14日に攻撃を受け、同国の産油量の約半分に当たる日量570万バレルの生産が停止。中東地域の地政学リスクの高まりが警戒されたほか、原油の供給不安から同価格が高騰したことを受け、リスク回避姿勢が強まり、売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)やウォルト・ディズニー、ウォルマートなどが値下がり率の上位に入っている。

 17日の東京株式は、弱含みの展開か。サウジアラビアの石油関連施設が攻撃を受けたことによる中東地域の地政学リスクへの警戒や、前週末13日まで日経平均株価は9連騰を演じていた反動もあり、売りが先行するとみられる。売り一巡後は、中東地域の先行き不透明感や、現地17日から18日にかけてFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されることもあり、手控えムードが広がりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(前週末13日の終値は107円95-96銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の後半(同119円75-79銭)と円高に振れている。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ヤフー<4689.T>、ソフバンG<9984.T>などが、前週末13日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所終値比55円安の2万1745円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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