(再送)日経平均は11円高と小幅に11日続伸、前日終値近辺でもみ合い、FOMC控え様子見=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比11円40銭高の2万2012円72銭と小幅ながら11営業日続伸。現地18日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて様子見気分が強く、総じて前日終値近辺でもみ合い商状となった。朝方は、17日の米国株高を支えに買いが先行し、寄り付き直後に2万2027円86銭(前日比26円54銭高)まで強含んだ。ただ、きのう10連騰した反動で利益確定売りも出やすく、下げに転じて2万1962円73銭(同38円59銭安)まで弱含む場面もあった。下値は限定的でその後は底堅いものの、上値も重かった。

 東証1部の出来高は5億5812万株、売買代金は1兆237億円。騰落銘柄数は値上がり623銘柄、値下がり1427銘柄、変わらず98銘柄。

 市場からは「FOMCの結果発表を前に様子見姿勢が強く、売りも買いも手控えられている。FOMC通過後はダレる可能性はあるが、配当取りの動きもあり、下値は限定的だろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、住友化学<4005.T>、信越化<4063.T>などの化学株が堅調。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株も高い。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株も買われた。味の素<2802.T>、ニチレイ<2871.T>などの食料品株も値を上げた。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、住友鉱<5713.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も売られた。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株も安い。

 個別では、クワザワ<8104.T>がストップ高カイ気配となり、コロプラ<3668.T>、LIFULL<2120.T>、ネットマーケ<6175.T>、GMOPG<3769.T>などの上げが目立った。半面、大豊工業<6470.T>、KLab<3656.T>、シーイーシー<9692.T>、メディシス<4350.T>、エニグモ<3665.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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