<新興国eye>ベトナム中央銀行、主要政策金利を一斉に引き下げ―17年以来2年ぶり

新興国

2019/9/18 17:57

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は12日、主要政策金利の引き下げに関する決定第1870号/QD-NHNNを発出した。同決定は19年9月16日に発効した。利下げは17年10月以来約2年ぶり。

 決定によると、貸付基準利率(リファイナンスレート)、基準割引率(ディスカウントレート)、銀行間のオーバーナイト(翌日物)、公開市場操作(OMO)を通じた買戻条件付金利を0.25ポイント引き下げる。

 この背景には、FRB(米連邦準備制度理事会)、ECB(欧州中央銀行)をはじめとする世界で多くの中央銀行が利下げを実施したこと、国内市場ではマクロ経済や外為市場が安定しており、インフレも抑制されていることがある。

項目/金利/引き下げ幅

貸付基準利率(リファイナンスレート)/年6.0%/0.25ポイント

基準割引率(ディスカウントレート)/年4.0%/0.25ポイント

銀行間のオーバーナイト(翌日物)/年7.0%/0.25ポイント

公開市場操作(OMO)を通じた買戻条件付金利/年4.5%/0.25ポイント

【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

*当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社

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