19日の東京外国為替市場=日銀、消極的緩和継続との受け止めからドル・円軟化

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2019/9/19 15:03

 19日の東京外国為替市場でドル・円は、前日FOMC(米連邦公開市場委員会)後の上げ幅を打ち消し、1ドル=108円を割り込んだ。

 前日のFOMCでは市場予想通りの追加利下げが決まったが、FOMCメンバーの政策金利見通しが全体にタカ派的との見方が強まり、ドル・円は一時108円47銭まで上昇。きょう東京時間序盤も同水準が続いたが、日経平均株価が朝寄り高から次第に伸び悩むと、ドル売り・円買いに傾いた。

 その後、日銀金融政策決定会合で従来通り政策の据え置きが決まったものの、利下げ局面入りが色濃い欧米に比べると日銀の緩和政策は消極的との見方が広がり、ドル・円は107円78銭まで値を下げ、FOMC前よりドル安・円高が進んだ。

 ただ、次回会合時に「経済・物価動向を改めて点検していく考えである」と声明文に盛り込み追加緩和に含みを持たせたことや、15時30分からの黒田東彦日銀総裁の会見を控え、ドル・円の下げは一服している。

 15時現在、107円93銭となっている。

提供:モーニングスター社

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