日経平均は83円高と反発、日銀の金融政策維持で円高に振れ上げ幅を縮小=19日後場
19日の日経平均株価は、前日比83円74銭高の2万2044円45銭と反発して取引を終了した。朝方から買いが先行し、株価指数先物に断続的な買いが入ったこともあり上昇幅を拡大、午前9時47分に、同294円85銭高の2万2255円56銭を付けた。その後は、買い一巡感や利益確定売りなどでもみ合いとなった。正午前に日本銀行は、金融政策決定会合において、現状の金融政策を維持することを決定。日銀が政策を現状維持としたことで、日米の金利差縮小を織り込み、ドル・円相場が一時1ドル=107円80銭前後(18日終値は108円19-20銭)まで、円高方向に振れたことから大幅に上げ幅を縮小する場面もみられた。その後は、取引終了後に行われる黒田日銀総裁の記者会見を控え、手控えムードが広まったようだ。
東証1部の出来高は13億3314万株、売買代金は2兆3637億円。騰落銘柄数は値上がり1752銘柄、値下がり337銘柄、変わらず61銘柄だった。
市場では「日経平均株価は10連騰が終わり調整に入るとみられていたが、すかさず反発するなど物色意欲は強いようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株が上昇。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も堅調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も上げた。東証業種別指数は、30業種が上昇、3業種が下落している。
個別では、アジア投資<8518.T>、リズム時計<7769.T>、Hamee<3134.T>、エイチーム<3662.T>、MDV<3902.T>などが上昇。半面、アイル<3854.T>、GameW<6552.T>、ファイズ<9325.T>、串カツ田中<3547.T>、SUMCO<3436.T>などが下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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