<米国株情報>クラフト・ハインツ急落、大株主3Gキャピタルが持ち株9%超売却

株式

2019/9/20 10:26

 食品大手クラフト・ハインツ<KHC>が17日にSEC(米証券取引委員会)へ提出した報告書で、同社2位の大株主であるプライベートエクイティ(PE)ファンド大手3Gキャピタルが16日に持ち株の一部を売却したことが明らかになった。

 売却株式数は2510万株で3Gの持ち株全体の9%超に相当する。売却後の3Gキャピタルの持ち株数は2億4503万株(持ち株比率は20.1%)となる。ちなみに、クラフト・ハインツの筆頭株主は、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>の26.7%(3億2560万株)。

 クラフト・ハインツは、3Gキャピタルとバークシャーのもとで進められた米食品大手クラフト・フーズと米同業大手ハインツの合併により、15年3月に誕生した。ただ、合併後も業績は振るわず、クラフト・ハインツが8月初めに発表した1-6月期決算では、売上高が前年比5%減の123億7000万ドル、純利益は前年比51%減の8億5400万ドル、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は同51%減の0.70ドル、調整後のEPSは同24%減の1.44ドルだったと、大幅な減収減益。株価は19年も下値を模索し、年初来ですでに34%もの大幅下落が続いている。

 クラフト・ハインツの広報担当者によれば、現時点で3Gキャピタルは追加の持ち株売却を計画しておらず、長期的な観点でクラフト・ハインツの株主として継続する見通し。また、3Gキャピタルの共同創業者でクラフト・ハインツの取締役にもなっているジョージ・パウロ・リーマン氏は16日、「個人的にクラフト株を買い増した」との声明文を発表し、今後もクラフト・ハインツへの投資を継続する計画としている。

 クラフト・ハインツの株価は17日、4.25%安の28.36ドルと急落した。翌18日は小反発したが、19日は再び売られ、0.92%安の28.15ドルと反落している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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