日経平均は34円高と小幅続伸、買い一巡後は上げ幅縮小、3連休控え利益確定売りに傾く=20日後場

 20日後場の日経平均株価は前日比34円64銭高の2万2079円09銭と小幅続伸。前場は、買い戻しの流れが続くとともに、9月末の配当権利取りの動きも支えとなり、一時2万2204円75銭(前日比160円30銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は3連休を控え、利益確定売りに傾き上げ幅を縮小し、大引け間際には2万2047円90銭(同3円45銭高)まで押し戻された。

 東証1部の出来高は14億5859万株、売買代金は2兆7700億円。騰落銘柄数は値上がり1157銘柄、値下がり886銘柄、変わらず108銘柄。

 市場からは「きのう、きょうと上ヒゲの長い陰線を引き、正念場の感じだ。買い戻しは入るが、新たな材料が出ないと一段高は難しい。高値もみ合いに入るのか、それとも過熱感を解消してから2段上げに進むのか微妙だ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、洋缶HD<5901.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株が堅調。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株や、DOWA<5714.T>、日軽金HD<5703.T>などの非鉄金属株も高い。みずほ<8411.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株や、中外薬<4519.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株も買われた。

 半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。MS&AD<8725.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も売られ、三井倉HD<9302.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株も安い。

 個別では、ウィルG<6089.T>がストップ高となり、コロプラ<3668.T>も一時ストップ高。エスプール<2471.T>、ネットマーケ<6175.T>、enish<3667.T>などの上げも目立った。半面、すてきN<8089.T>、アジア投資<8518.T>、ヤマトHD<9064.T>、トナミHD<9070.T>、ソフトブレーン<4779.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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