来週の東京外国為替市場見通し=各国金融政策を見定める展開続く、米中貿易問題めぐる動向も注視

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為替

2019/9/20 17:55

予想レンジ:1ドル=107円00銭-109円00銭

 9月16-19日のドル・円は上昇した。週初16日は、前週末に発生したサウジアラビアの石油施設攻撃を受け、地政学リスクが高まり円買い先行も、その後持ち直した。17日は翌日にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果公表を控え様子見。18日、FOMCでは大方の市場予想通り2会合連続となる0.25ポイントの利下げを決定。ただ、FOMC参加者の政策金利予測で19~20年の追加利下げ見送りが示唆されたことが明らかになると、ドル・円は急伸した。19日、日銀は金融政策決定会合で金融政策を据え置いたが、市場の一部でマイナス金利の深掘り観測があったこともあり、円高・ドル安に傾いた。日銀は次回会合での経済・物価の点検を明記したものの、反応は限られた。その後、米中貿易協議への楽観的な見方がやや後退し、ドル・円の重しとなった。

 ドル・円は各国の金融政策の方向感を見定めながらの相場が続く。FOMCでの追加利下げ決定は米中貿易摩擦のリスクなどをにらんだ予防的な措置で、参加者の意見は割れた。政策金利予測では当面の利下げ打ち止めが示唆されたが、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長はFOMC後の会見で追加金融緩和に柔軟な姿勢も見せている。目先、複数のFRB高官の討論会や講演が予定されており、金融当局者のコメントや経済指標から金融政策をうかがう動きが強まりそうだ。経済指標では米4-6月期GDP(国内総生産)のほか、米7月ケース・シラー住宅価格指数、米9月消費者信頼感指数、米8月新築住宅販売件数、米8月個人所得・消費支出、米8月耐久財受注などが発表予定。

 米中貿易問題では、10月中旬に開催が予定される閣僚級貿易協議への地ならしとして、次官級会合が始まった。両国の通商関係の劇的な改善は見込みにくいが、暫定合意への期待もくすぶる。少なくとも、10月1日の中国建国70周年の記念日を前にして祝賀ムードに水を差し、極端なリスクオフから円高に振れる可能性は低いとみる。

 ドル・円はチャート上で、1ドル=107円台を維持できるかが焦点。上方向では直近高値1ドル=109.31円(8月1日)を意識した展開が続きそうだ。

提供:モーニングスター社

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