文教堂HDが急伸、経営再建めぐり調整もノーベル文学賞の思惑

株式

2019/10/2 11:28

 経営再建中の書店チェーン文教堂グループホールディングス<9978.T>が、前日比14.2%高の242円まで買われている。直近で事業再生計画を東京証券取引所に提出し、上場廃止の猶予期間の延長が認められた。増資による希薄化懸念がある一方、近く発表されるノーベル文学賞に絡む思惑も強まっているようだ。

 文教堂HDはここ数年、ノーベル文学賞の発表時期が迫ると、作家・村上春樹の受賞期待とともに短期筋の資金が流入する傾向がある。19年の同賞は、選考団体の不祥事で見送られた18年の分と合わせて受賞者が出る見通し。発表は10日に予定されている。

 過去の文教堂HDの値動きは、14年にノーベル文学賞の発表がある10月に2.4倍化し、15年は8-10月でほぼ2倍に上昇。16、17年も10月へ向けて年半ばから急伸している。

提供:モーニングスター社

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