日経平均は19円安と小幅に3日続落、円高が重し、米株高支えに一時上げ転換の場面も=4日前場

 4日前場の日経平均株価は前日比19円75銭安の2万1321円99銭と小幅ながら3日続落。朝方は、円高・ドル安が重しとなり、弱含んで始まった。米追加利下げ期待を背景にした3日の米国株高を支えに上げに転じる場面もあったが、円がやや強含むとともに再びマイナス圏入りし、一時2万1276円01銭(前日比65円73銭安)まで軟化した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて小安い水準で推移した。

 東証1部の出来高は5億738万株、売買代金は7856億円。騰落銘柄数は値上がり591銘柄、値下がり1445銘柄、変わらず115銘柄。

 市場からは「為替に影響が出ると日本株には痛い。ただ、いったん材料を織り込んだ後は、米9月雇用統計待ちで動けない。来週は10日から始まる米中の閣僚級協議を控えるが、その前に関連ニュースが出て神経質な展開になるのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株が軟調。大成建設<1801.T>、大林組<1802.T>などの建設株や、関西電力<9503.T>、北陸電力<9505.T>などの電気ガス株も売られた。住友鉱<5713.T>、三井金属<5706.T>などの非鉄金属株も安い。

 半面、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が堅調。JR東海<9022.T>、SBSHD<2384.T>などの陸運株や、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も買われた。

 個別では、アトラ<6029.T>、幸楽苑HD<7554.T>、オンワードHD<8016.T>、ハニーズHD<2792.T>、イチネンHD<9619.T>などの下げが目立った。半面、日本エンター<4829.T>、サイバネット<4312.T>、ソフトブレーン<4779.T>、マルカ<7594.T>、ネットマーケ<6175.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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