日経平均は68円高と3日ぶり反発で高値引け、売り一巡後は先物買い交えプラス浮上=4日後場
4日後場の日経平均株価は前日比68円46銭高の2万1410円20銭と3日ぶりに反発し、高値引け。朝方は、円高・ドル安が重しとなり、弱含んで始まった。米追加利下げ期待を背景にした3日の米国株高を支えに上げに転じる場面もあったが、円がやや強含むとともに再びマイナス圏入りし、一時2万1276円01銭(前日比65円73銭安)まで軟化した。一巡後は下げ渋り、後場入り後には再度プラス浮上した。円伸び悩みもあって株価指数先物買いを交えて切り返し、上げ幅を徐々に広げた。一部では、日銀のETF(上場投資信託)買い観測も指摘された。
東証1部の出来高は11億345万株、売買代金は1兆8219億円。騰落銘柄数は値上がり1191銘柄、値下がり858銘柄、変わらず102銘柄。
市場からは「日銀のETF買い余力は十分だが、それが流入したかは何とも言えない。ただ、米9月雇用統計の発表を前に短期筋が先物の買い戻しに動いたとみられる。米利下げ観測で円高が警戒されるが、それも限定的だろう」(国内投信)との声が聞かれた。
業種別では、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が堅調。JR東海<9022.T>、SBSHD<2384.T>などの陸運株や、東急不HD<3289.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も買われた。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も高い。
半面、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株や、第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株が軟調。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。
個別では、日本エンター<4829.T>、サイバネット<4312.T>、カナミックN<3939.T>、エイトレッド<3969.T>、マルカ<7594.T>などの上げが目立った。半面、アトラ<6029.T>、KLab<3656.T>、ノムラシス<3940.T>、インソース<6200.T>、幸楽苑HD<7554.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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