<新興国eye>前週のインド株、中銀の経済見通し下方修正など受け4週ぶり反落=BRICs市況
2019/10/7 12:08
前週(9月30日-10月4日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の4日終値は前日比1.14%安の3万7673.31、週間ベースでも9月27日終値比2.96%安となり、4週ぶりに反落した。10月2日は「マハトマ・ガンジー生誕日」の祝日で休場だった。
週明け9月30日の指数は売り優勢で始まり、前の週末から数えて週末10月4日まで5営業日続落となった。
週前半は、前の週末に米政府が中国企業の上場廃止や米国の政府系年金基金による中国への証券投資の制限を検討していると伝えられたことが売り材料となり、アジア市場が軟調となったほか、中国市場が1-7日に国慶節の大型連休に入るため、積極的な買いが控えられたことも相場下落の要因となった。
2日休場明けの週後半も米国の弱い経済指標で米経済のリセッション(景気後退)懸念、世界経済の減速懸念が強まり、売り優勢となった。
週末もインド準備銀行(RBI、中銀)が景気支援のため、主要政策金利であるレポ金利を0.25ポイント引き下げ5.15%としたが、19年度(19年4月-20年3月)のGDP(国内総生産)見通しを前回8月会合時の6.9%増から6.1%増に下方修正したことが嫌気された。
今週(7-11日)のインド市場は、米中通商協議や世界景気減速、中東情勢などの地政学リスク、追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースが注目される。主な経済指標の発表の予定は11日の8月鉱工業生産など。同8日はヒンズー教の「ダシェラ祭」の祝日で休場となる。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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