<新興国eye>前週のブラジル株、米国と世界の景気減速懸念受け6週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2019/10/7 14:10

 前週(9月30日-10月4日)のブラジル株式市場は4日のボベスパ指数が前日比1.02%高の10万2551.3、週間ベースでは9月27日終値比2.40%安となり、6週ぶりに反落した。

 週明け9月30日の指数は売り優勢で始まり、10月2日まで4営業日続落した。前の週末に米政府が中国企業の上場廃止や米国の政府系年金基金による中国への証券投資の制限を検討していると伝えられたことが嫌気されたほか、弱い米経済指標が相次いで発表され、米経済のリセッション(景気後退)懸念、さらには、世界的な景気減速懸念が強まったことも、売り材料になった。

 3日は5営業日ぶりに反発し、4日も値を上げ、続伸した。連日の相場下落を受けた安値拾いや値ごろ感による買い戻しが活発化した。特に、指数のウエイトが高いペトロブラスとヴァーレが急回復した。また、年金支給開始年齢の引き上げなど年金改革法案に対する修正案が上院で可決されたことで外国人投資家の買いが増えるとの見方が強まった。

 今週(7-11日)の株式市場は、米中通商協議(10-11日)や世界景気減速、年金改革法案、国営企業の民営化、経済改革の見通し、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場、レアル相場の動向、米国による対イラン追加制裁などの地政学リスクなどが焦点となる。主な経済指標の発表の予定は9日のIPCA(拡大消費者物価指数)や10日の8月小売売上高など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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