<新興国eye>ブラジル中銀週報:19年と20年のインフレ見通しを改善方向に見直し

新興国

2019/10/8 11:06

 ブラジル中央銀行が7日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した中銀のIPCA(拡大消費者物価指数)で見た19年のインフレ見通しは前週予想の3.43%上昇から3.42%上昇へと改善方向に上方修正された。上方修正は9週連続、1月前の予想は3.54%上昇だった。20年の見通しも前週予想の3.79%上昇から3.78%上昇へと改善方向に上方修正された。上方修正は2週連続、1カ月前の予想は3.82%上昇だった。

 19年実質GDP(国内総生産)伸び率の見通しは前週予想の対前年比伸び率0.87%増に据え置かれた。据え置きは5週連続となった。一方、20年の見通しも前週予想の2.00%増に据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前の予想は2.07%増だった。

 19年末時点の政策金利の見通しは前週予想の4.75%に据え置かれた。1カ月前の予想は5.00%だった。20年末時点の見通しも前週予想の5.00%に据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前の予想は5.25%だった。また、10月29-30日の次回会合時点の見通しも5.00%に据え置かれた。据え置きは6週連続となった。

 為替レートの見通しは、19年末時点の見通しが1ドル=4.00レアルに据え置かれた。1カ月前の予想は3.87レアルだった。20年末時点の見通しは3.91レアルから3.95レアルに引き上げられた。引き上げは2週連続、1カ月前の予想は3.85レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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