明日の日本株の読み筋=不安定な相場付きか、米中関連ニュースに引き続き注視、SQにらみ思惑的な売買も
あす10日の東京株式市場は、不安定な相場付きか。米中の閣僚級貿易協議(10-11日開催)を控え、引き続き関連ニュースに揺れる可能性があり、結果を見極めるまでは動きづらい状況が続く。市場では、「結局、決着しないと上に向かうのは困難だろう」(準大手証券)との見方は根強い。折りしも、日経平均先物ミニ・オプション10月限の最終取引日でもあり、週末11日のSQ(特別清算指数)算出をにらみ、思惑的な先物売買の影響を受ける可能性も否定できない。
9日の日経平均株価は反落し、2万1456円(前日比131円安)引け。米政権が中国の団体・企業に禁輸措置を発表するなど両国対立激化への懸念から8日の米国株式が下落した流れを受け、230円近い下げで始まった。その後は下げ渋り、後場には日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに持ち直しの動きが続いた。ただ、買い進む動きは鈍く、戻りは限定された。東証1部の売買代金は1兆8035億円(前日比1068億円減)と4営業日連続の2兆円割れとなり、戻り売りを吸収する意味でも市場エネルギーの回復が待たれる。
提供:モーニングスター社
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