<話題>気になる10月度の月次売上高
2019/10/11 17:54
今週(7-11日)目に付いたのは、9月度の売上高に対する市場の評価。いくら大幅な増収になっていても、消費税率引き上げ前の駆け込み需要によるものであれば、株価には響かない。7日引け後に発表したオートバックス<9832.T>、フジ・コーポレーション<7605.T>などはその典型例であろうが、他にも白物家電、カメラ、秋冬用の高級衣料品などのけん引により大きく売上を伸ばした企業もそうだ。
例えばディスカウントストアのミスターマックス・ホールディングス<8203.T>。7日引け後に発表した20年2月期9月度の売上高は、既存店が前年同月比34.3%増、全店が同32.0%増と、それぞれ前月度の同5.0%増、同3.1%増に比べると勢いが大きく増大。消費増税前の駆け込み需要により、特に、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品や電動アシスト自転車、カーAV機器など高額品が大きく売上を伸ばしたほか、軽減税率対象外の酒類が好調だったという。これを受けた8日の終値は前日比1円高の478円で、11日の終値は同5円安の465円と、株価の面では材料出尽くしの動きとなっている。
また、同様に9月の月次は良好だった半面、株価が急落したのがハブ<3030.T>。9月20日から開催のラグビーイベントを目的に来日する外国人に対し、前年度から継続的に実施している販売促進施策およびPR活動に加え、年初からの国内ラグビーファン拡大の取り組み等が奏功し、9月度の既存店売上高は前年同月比21.8%増で、全店売上高は同26.6%増と、それぞれ前月の同4.0%増、同6.8%増から勢いを増した。しかし、10日の終値は7日終値比205円安の1186円と急落。
確かに、いったん材料出尽くしは分かるが、今回、日本におけるラグビーの盛り上がりは今までと全く違うように思っている方は多いはず。10月の月次について、他の小売企業ともども非常に気になる。
提供:モーニングスター社
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