<特集>チャートで選ぶ有望株(2)=乃村工芸―年初来安値からのリバウンドに期待
2019/10/11 18:05
乃村工芸社<9716.T>を狙ってみたい。10日引け後の連結決算発表を受けた11日のマーケットで株価は急落。一時前日比94円安の1245円まで値を下げ、9月13日の年初来安値1269円を更新した。しかし、20年2月期上期(19年3-8月)末の受注残高は大幅に積み上がっており、据え置かれた通期の業績予想には上ブレが期待できる。11日の終値は1288円と、比較的長い下ひげも見せており、リバウンドに期待したい。
同社の20年2月期上期は、売上高707億2400万円(前年同期比35.4%増)、営業利益65億9200万円(同90.0%増)と、ほぼ9月30日に上方修正した数値で着地。総じて良好な市場環境が継続し、大都市圏の商業施設の環境整備工事等を手掛けた複合商業施設市場、科学館や自然・歴史博物館などの展示施設等を手掛けた博物館・美術館市場、テーマパークの装飾・環境演出やホテルの新装改装を手掛けた余暇施設市場、公共の大型イベント等を手掛けた博覧会・イベント市場、オフィスや保育園、鉄道・空港関連施設等を手掛けたその他市場などが売上を大きく伸ばして全体をけん引した。
ただ、会社側が通期の営業利益予想93億円(前期比1.6%増)を据え置いたこともあり、11日は処分売りによりいったん材料出尽くしの動きとなった様子。しかし、上期末の受注残高が701億6500万円(前年同期末比27.4%増)に積み上がっているのに対し、下期(19年9月-20年2月)の営業利益予想が計算上27億800万円(前年同期比52.4%減)にとどまるのはかなり保守的な印象。増額期待の高まりとともに株価の水準訂正が進みそうだ。
提供:モーニングスター社
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