<相場の読み筋>10月15日

2019/10/15 7:34

 14日の米国株式は、4日ぶりに反落した。NYダウが前週末比29.23ドル安の2万6787.36ドル、ナスダック総合指数が同8.389ポイント安の8048.650ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が6億3148万株、ナスダック市場が14億2402万株だった。前週末11日、米中貿易協議において、米国が15日から予定していた対中関税の引き上げ見送りを決定。米中対立の緩和期待から、前週末までに大幅な上昇を演じていたことや、7-9月期決算の発表が本格化することもあり、利益確定売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、シスコ・システムズやウォルマート、インテルなどが値下がり率の上位に入っている。

 15日の東京株式は続伸後、心理的なフシ目の2万2000円に迫る場面もありそう。前週末の堅調な地合いのなか、米中貿易協議の進展もあり、朝方は買いが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(前週末11日終値は107円91-92銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の半ば(同118円82-86銭)と円安方向に振れている。為替相場の円安を追い風に、輸出関連銘柄を中心とした物色となりそうだ。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINE<3938.T>、アドバンテス<6857.T>、キーエンス<6861.T>などが、前週末11日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同11日の大阪取引所終値比195円高の2万1995円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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