<新興国eye>前週のロシアRTS指数、米中通商協議の合意期待など受け反発=BRICs市況
2019/10/15 11:36
前週(7-11日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の11日終値が前日比0.10%安の1329.63、前週比では1.37%高となり、3週ぶりに反発した。
週明け7日の指数が続伸して始まった。ブレント原油先物が米国内の週間石油掘削リグ本数の減少を好感し、1バレル=59ドル台に回復したことでロシア株にも買い戻しが入った。
8日は3営業日ぶりに反落。トランプ米大統領が米中通商協議の閣僚級会談(10-11日)で包括合意を目指す方針を示したのに対し、中国側が難色を示したことを受け、売り優勢とに。
9日は反発し、10日も値を上げ続伸した。米中通商協議の見通しについて、中国政府が米国による10月15日からの2500億ドル相当の中国輸入品への追加関税率引き上げ(25%から30%へ)が中止となれば、部分合意の用意があると発表したことを受け、海外株高となり、ロシア株も買われた。
週末11日は小反落。ロシア議会がロシアのIT企業への外資の出資比率を20%に制限する法案を検討しているとの報道を受け、ロシアのインターネットサービス最大手ヤンデックスが18.4%安と急落し、指数の押し下げにつながった。
今週(14-18日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場、海外市場の動向、米中通商協議の第2段階協議、世界の景気動向、中東、特にイラン・シリア情勢、米国の対ロ制裁などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える16日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や17日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定は16日の9月鉱工業生産や17日の9月失業率と9月小売売上高など。RTS指数は1300-1350ポイントの値動きが予想される。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、
WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、
野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
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