日経平均は375円高と大幅に3日続伸、米中協議での部分合意で買い優勢、円安も後押し=15日前場
15日前場の日経平均株価は前週末比375円58銭高の2万2174円45銭と大幅に3営業日続伸。取引時間中での2万2000円台回復は9月26日(高値2万2184円91銭)以来となる。朝方は、買い優勢で始まった。前週末11日の米中閣僚級貿易協議で両国が部分合意し、15日から予定していた対中関税引き上げの見送りを決定。米中対立の緩和期待が高まるとともに円安・ドル高も後押しし、一時2万2204円98銭(前週末比406円11銭高)まで上げ幅を拡大した。その後は、前引けにかけて一服商状となった。
東証1部の出来高は6億5051万株、売買代金は1兆1185億円。騰落銘柄数は値上がり1925銘柄、値下がり181銘柄、変わらず47銘柄。
市場からは「米中協議の部分合意でとりあえず買われているが、中国・上海総合指数は安い。現時点では口約束で、これから文書にする作業があり、もめる可能性もある。中国政府から正式コメントが出ておらず、手放しでは喜べない」(銀行系証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。積水ハウス<1928.T>、大林組<1802.T>などの建設株も高い。住友ゴム<5110.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、フジクラ<5803.T>、三井金属<5706.T>などの非鉄金属株も堅調。SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も値を上げ、第一三共<4568.T>、大正薬HD<4581.T>などの医薬品株も買われた。
個別では、eBASE<3835.T>がストップ高となり、日基礎<1914.T>、北野建設<1866.T>、三桜工<6584.T>、土木管理<6171.T>などの上げも目立った。半面、UMCエレ<6615.T>(監理)がストップ安ウリ気配となり、インターアク<7725.T>、コロプラ<3668.T>、チヨダ<8185.T>、RPAH<6572.T>などの下げが目立った。
提供:モーニングスター社
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