明治海がストップ高、タンカー市況急騰を思惑視

株式

2019/10/16 9:36

 明治海運<9115.T>が前日比80円ストップ高の403円まで買われた。タンカー市況の急騰を材料視した物色が海運株に広がる中、値動きの軽い小型株として短期資金が集中したようだ。

 原油タンカーの運賃指標「WS」の中東―極東が前週末に、前々週比で2.8倍の315ポイントに跳ね上がった。イラン産原油の調達をめぐり、米国が中国のタンカー大手を経済制裁の対象としたことや、中東の地政学リスク、冬場に運賃が上昇しやすい季節性などが重なり、荷主が船腹の調達を速める動きが続いている。

 商船三井<9104.T>や川崎汽船<9107.T>など大手海運株の買い材料になっていたが、この日は周辺の銘柄にも買いが波及している。明治海は19年3月期末時点でタンカー12隻を子会社で展開し、別に1隻を賃借している。市況の影響を受けやすい「フリー船」の比率は不明だが、市場では運賃上昇の恩恵を期待する動きがある。

提供:モーニングスター社

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