日経平均は338円高と大幅に4日続伸、年初来高値を更新、米国株高で買い先行=16日前場

 16日前場の日経平均株価は前日比338円53銭高の2万2545円74銭と大幅に4営業日続伸。4月24日に付けた取引時間中の年初来高値(2万2362円92銭)を更新した。朝方は、好調な米企業決算を背景に15日の米国株式が上昇した流れを受け、買い優勢で始まった。円安・ドル高も支えとなり、前場早々に2万2615円47銭(前日比408円26銭高)まで値を上げた。一巡後は、円下げ渋りもあって伸び悩む場面もあったが、前引けにかけては2万2500円台でもみ合った。

 東証1部の出来高は7億1935万株、売買代金は1兆2306億円。騰落銘柄数は値上がり1763銘柄、値下がり319銘柄、変わらず70銘柄。

 市場からは「海外勢の買い戻しが主体であり、ここまで持ち上げられると、さらに買い戻しを誘う可能性がある。米中問題は最悪期を脱した。7-9月期の業績悪は織り込みが進み、10-12月期からの回復を見据え、これから明るいストーリーが描けるのではないか」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東海カーボン<5301.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株が上昇。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。LIXILG<5938.T>、SUMCO<3436.T>などの金属製品株や、ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、安川電機<6506.T>などの電機株も堅調。東レ<3402.T>、オンワードHD<8016.T>などの繊維製品株や、日立建機<6305.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も買われた。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。日水<1332.T>などの水産農林株も安い。

 個別では、アプラスF<8589.T>がストップ高となり、ワコム<6727.T>、ヨシムラFH<2884.T>、明治海<9115.T>、アジア投資<8518.T>などの上げも目立った。半面、UMCエレ<6615.T>(監理)がストップ安ウリ気配となり、北の達人<2930.T>、コロプラ<3668.T>、TBASE<3415.T>、メディアHD<3678.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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