日経平均は265円高と大幅に4日続伸、年初来高値を更新、値上がり銘柄数1500超=16日後場
16日後場の日経平均株価は前日比265円71銭高の2万2472円92銭と大幅に4営業日続伸。4月25日の年初来高値(終値2万2307円58銭)を更新した。朝方は、好調な米企業決算を背景に15日の米国株式が上昇した流れを受け、買い優勢で始まった。円安・ドル高も支えとなり、前場早々に2万2615円47銭(前日比408円26銭高)まで値を上げた。一巡後は、円下げ渋りで伸び悩み商状。中国・上海総合指数の軟化も重しとなり、午後2時過ぎには2万2434円35銭(同227円14銭高)まで上げ幅を縮小した。その後の戻りは限定され、大引けにかけて2万2500円割れ水準で推移した。
東証1部の出来高は14億2731万株、売買代金は2兆4997億円。騰落銘柄数は値上がり1513銘柄、値下がり561銘柄、変わらず80銘柄。
市場からは「年初来高値更新で流れは変わったが、225採用銘柄主導で全体的には人気の継続性に疑問符が付く。新たな買い材料が出てくれば話は別だが、『三空』(3回連続のマド空け)の上昇で、いったん調整があっても良いのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株や、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株が堅調。ファナック<6954.T>、東エレク<8035.T>、安川電機<6506.T>などの電機株や、LIXILG<5938.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株も高い。アステラス薬<4503.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。
半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。日水<1332.T>などの水産農林株も安く、東ガス<9531.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も売られた。
個別では、ヨシムラFH<2884.T>がストップ高となり、アプラスF<8589.T>も一時ストップ高。ワコム<6727.T>、オルトプラス<3672.T>、明治海<9115.T>などの上げも目立った。半面、UMCエレ<6615.T>(監理)が3営業日連続のストップ安となり、TBASE<3415.T>、北の達人<2930.T>、コロプラ<3668.T>、メディアHD<3678.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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