大平洋金属が3日ぶり反発、三菱UFJモルガン証は「オーバーウエート」・目標株価3100円でカバー開始

株式

2019/10/18 16:19

 大平洋金属<5541.T>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では17日付で、レーティング「オーバーウエート」(強気)、目標株価3100円でカバーを開始している。

 ニッケル価格の上昇に伴うマージン拡大恩恵を享受できるとみることから、「オーバーウエート」とするとしている。株価と業績について、(1)ニッケル価格(2)ニッケル鉱石価格(3)原油価格(4)為替――の「4元連立方程式」とみており、足許の環境はマージン拡大とエネルギーコスト安により、総じて追い風であるとみているという。

 「4要素の市況変動」と、「業績や株価」とのギャップにより生み出される投資アルファを取りに行く「市況銘柄」という位置付けと考えるとコメント。インドネシアの鉱石禁輸前倒しの決定以降、ニッケル価格もニッケル鉱石価格も上昇しているものの、ニッケル価格に占めるニッケル鉱石価格の比率は、インドネシア鉱業法改正が決定・施行により上昇した局面である14年と17年と比較すると現状大きな動きがないと指摘。これはニッケル鉱石のタイト感がないことを意味しており、ニッケル価格上昇に伴って同社のマージンの実額も増加する、という単純な構図として捉えるべきであろうとしている。

 同証券では連結営業利益について、20年3月期28億円(前期比15.9倍、会社側計画は3億2700万円)、21年3月期50億円、22年3月期51億円と試算している。

 18日の終値は前日比207円高の2482円。

提供:モーニングスター社

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