<新興国eye>前週のロシアRTS指数、米中通商、英・EU離脱両協議の合意受け続伸=BRICs市況
2019/10/21 10:53
前週(14-18日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の18日終値が前日比0.13%高の1355.27、前週比でも1.93%高となり、続伸した。
週明け14日の指数は続落して始まった。欧州市場と原油市場が連日の相場上昇を受け利益確定売りが強まり、ロシア株も売られた。
15日は3営業日ぶりに反発し、週末18日まで4日続伸した。
15-16日にかけては買い戻しが活発化。また、ブレント原油先物が1バレル=59.5ドルに反発したことが支援材料となった。国内的には石油最大手ルクオイルが中間配当を決めたことを受けて急伸し、指数の上げを主導した。
週後半は、英政権とEU(欧州連合)が新離脱協定で合意したことが好感され買い優勢となった。ただ、中国7-9月期GDP(国内総生産)が市場予想を下回りアジア市場が軟調となったことや、英議会によるEU離脱協定の批准を控え、週末は上値が重くなった。
今週(21-25日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場、海外市場の動向、米中通商協議の第2段階協議、世界の景気動向、英・EU離脱日の延長問題、中東、特にイラン・シリア情勢、米国の対ロ制裁、25日のロシア中銀の金融政策決定会合などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える22日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や23日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定はない。RTS指数は1320-1390ポイントの値動きが予想される。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、
WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、
野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
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