<相場の読み筋>10月30日

2019/10/30 7:32

 29日の米国株式は、NYダウが前日比19.30ドル安の2万7071.42ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同49.135ポイント安の8276.851ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億808万株、ナスダック市場が19億584万株だった。FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果や7-9月期GDP(国内総生産)を発表を30日に控えることから、模様眺めムードが強まった。28日の通常取引終了後に7-9月期決算を発表したアルファベット(グーグルの持株会社)は、1株利益が市場予想平均に届かず下落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の重しとなった。アルファベットの下げを受け、アップルやアマゾン・ドット・コムなどもさえなかった。

 30日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価はきのう29日、取引時間中としては約1年ぶりとなる心理的なフシ目の2万3000円を上回る場面がみられた。その後は、やや上値が重い展開となったことから短期的な達成感が警戒されるほか、7連騰による買い疲れ感が浮上する可能性もあり、様子見気分が広がり弱含みとなりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(29日終値は108円85-86銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=121円前後(同120円65-69銭)と円安方向に振れている。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、エーザイ<4523.T>、富士通<6702.T>、パナソニック<6752.T>などが、29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比40円安の2万2930円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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