アイシン精が一時ストップ高、アイシン・エィ・ダブリュと経営統合へ

株式

2019/10/31 15:56

 アイシン精機<7259.T>が一時700円ストップ高の4575円まで駆け上がった。31日午後1時にアイシン・エィ・ダブリュ(以下、AW)と経営統合することに基本合意したと発表した。これを受け一時売買停止となったが、午後1時16分から売買が再開され、買い上げられた。

 両社は構造改革を一段と進めるため、対等の精神で合併する。AWがトヨタ自動車<7203.T>の保有するAW株式全数を自己株式取得した後、双方が合併する形で実施予定であり、トヨタからは本件の趣旨に賛同し、株式譲渡で基本合意を得ている。アイシン精とAWは、合併で生まれる新会社で重点領域へのリソーセスシフトをさらに加速し、事業・管理両面でのシナジー効果の創出を通じて、CASE領域における競争力強化を目指す。

 アイシン精は同時に20年3月期の連結業績予想(IFRS基準)と期末配当予想を下方修正した。通期業績予想は、売上収益が3兆9700億円から3兆8400億円(前期比5.0%減)、営業利益が1600億円から750億円(同63.5%減)に引き下げられた。中国市場を中心にオートマチックトランスミッションの販売台数が社内計画を下回る見通しであることや、一過性の事業処理費用の計上を見込んだ。期末配当は前回予想の90円から60円(前期末90円)に減額した。第2四半期(19年4-9月)決算は、売上収益が1兆9137億6500万円(前年同期比4.0%減)、営業利益が534億7300万円(同56.6%減)だった。

 31日の終値は、前日比485円高の4360円。

提供:モーニングスター社

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