NZドル週間場況=NZ7-9月期失業率などに注目

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2019/11/5 16:59

NZドル高・円安 69.53円(+0.54円)

 10月28日-11月1日のNZドル・円は上昇した。10月28日から29日にかけては、米中貿易交渉に対する過度な懸念が後退し、NZドル・円は上伸。30日は豪利下げ観測の後退や、FOMC(米連邦公開市場委員会)後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言を受け、NZドル買い・円売りが進んだ。31日は中国10月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を下回ったほか、米中貿易摩擦激化への再燃懸念が浮上し、リスク回避の円買いが強まった。11月1日、中国10月財新製造業PMIが市場予想を上回ったほか、米10月雇用統計が強い結果となったことを受け、NZドル・円は反発した。

 債券市場では、長期債利回りが上昇した。週初10月28日はレイバーデーの祝日で休場。30日のFOMCで年内の米利下げ打ち止めが示唆され、NZ利下げ観測が後退した。NZドル建て10年債利回りは前週末の1.20%から1.27%に上昇して越週した。

 4-8日のNZドル・円は底堅い展開か。足元は年内の米利下げ打ち止め観測が広がったこともあり、NZの利下げ観測もやや後退している。米中貿易交渉も米国が強権姿勢を緩めており、リスク回避姿勢も遠のきつつある。国内外の経済指標では、NZ7-9月期失業率、豪9月貿易収支、中国10月貿易収支、10月ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況指数などに注目したい。

提供:モーニングスター社

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