日経平均は21円高と小幅に4日続伸、一時2万3500円回復、買い一巡後に下げ転換の場面も=8日前場

 8日前場の日経平均株価は前日比21円78銭高の2万3352円10銭と小幅ながら4日続伸。朝方は、買い優勢で始まった。中国商務省は7日、米中の貿易交渉に関し「追加関税の段階的な引き下げで合意している」と発表し、NYダウが最高値を更新した流れを受け、一時2万3591円09銭(前日比260円77銭高)まで上昇した。一巡後は、利益確定売りに押され、前場終盤に下げに転じる場面もあったが、前引けにかけては小高い水準で推移した。

 東証1部の出来高は8億5920万株、売買代金は1兆6797億円。騰落銘柄数は値上がり1102銘柄、値下がり936銘柄、変わらず115銘柄。

 市場からは「日経平均が一時2万3500円を超えてきたことで利食いが出てきた。上昇が続いただけに違和感はない。むしろ、売りたい人には売らせればいい。調整を挟んだ方が息の長い上げ相場になる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、テルモ<4543.T>、ニコン<7731.T>などの精密株が上昇。JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、住友倉<9303.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株も堅調。キリンHD<2503.T>、コカ・コーラ<2579.T>などの食料品株も買われた。三菱商<8058.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も高い。

 半面、資生堂<4911.T>、日ペイントH<4612.T>などの化学株が軟調。バンナムHD<7832.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。

 個別では、レック<7874.T>、クニミネ<5388.T>、オルトプラス<3672.T>、フジオフード<2752.T>、BEENOS<3328.T>などの上げが目立った。半面、山田コンサル<4792.T>、三桜工<6584.T>、Ubicom<3937.T>、フジシール<7864.T>、富士ソフト<9749.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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