<話題>信用倍率は低水準で、海外投資家は5週連続の買い越し
2019/11/8 17:43
今週(5-8日)、米国市場でNYダウが最高値更新劇を繰り広げる中、日経平均株価は4日続伸。前週末比541円高の2万3391円で終え、5週連続高となった。8日の取引時間中には2万3591円まで値を上げ、1年1カ月ぶりに2万3500円台を回復。同日の東証1部の値上がり銘柄数は1028銘柄(全体の47%)だったが、年初来高値更新銘柄は251銘柄に達した。
今回、NYダウの上昇に日経平均はほぼ連動。今年7月中旬にNYダウが最高値を更新した時の日経平均の上値を重さとは格段の差がある。当時は米国における利下げを手掛かりにNYダウが上昇していたため円高・ドル安が進み、日経平均はおこぼれにあずかれなかった。しかし、今回は、米国において利下げを実施したことによる景気浮揚への期待が手掛かりになっており、為替相場でも円安・ドル高が進行。日経平均は比較にならないくらい軽い値動きを示した。
ここで需給に着目すると、11月1日申込み現在(2市場合計)の信用倍率(金額ベース)は2.11倍と、低水準が継続。10月第5週(10月28日-11月1日)の投資部門別の売買状況(2市場1・2部等)では、海外投資家が2581億円を買い越し、5週連続の買い越し。これは17年9月から11月にかけての7週連続以来2年ぶり。ちなみにこの時日経平均は2万296円から2万2681円へと2400円弱の上昇を演じている。
だから今回もという訳ではないが、当時の信用倍率は2.5倍前後。売りなら売り、買いなら買いが継続しがちな海外投資家の買いが続けば、日経平均の意外高も否定できず、注目が怠れない。
提供:モーニングスター社
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