<相場の読み筋>11月11日

2019/11/11 7:30

 前週末8日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比6.44ドル高の2万7681.24ドルと連日で史上最高値を更新、ナスダック総合指数が同40.796ポイント高の8475.312ポイントと3日ぶりに史上最高値を塗り替えて取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億2403万株、ナスダック市場が20億1925万株だった。トランプ米大統領は、中国が相互に行っている追加関税を段階的に撤回することで一致したと発表したことに関し、現時点では「何も決まっていない」と発言。貿易交渉の進展期待が後退し、下落する場面もみられた。ただ、同交渉への期待感は根強いもようで、NYダウは取引終了にかけて持ち直し、上昇に転じて取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフトやアップル、インテルなどが堅調で、同指数の上昇を支えた。

 11日の東京株式は続伸後は、もみ合いとなりそう。前週末の日経平均株価は底堅い動きをみせていたことや、米中貿易交渉の追加関税に対する段階的な撤回案は、現時点ではトランプ大統領に否定されたものの、現地8日の米国株式は史上最高値を更新したこともあり、買い先行のスタートとなりそう。ただ、足元では戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好が続いていることから、積極的に買い進む動きは限られそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(前週末8日終値は109円28-29銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の前半(同120円73-77銭)と円高方向に振れている。前週末8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、LINE<3938.T>、コマツ<6301.T>、ホンダ<7267.T>などが、8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比90円高の2万3470円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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