ユーロ週間場況=ユーロ・円、米中貿易協議の先行きに引き続き関心

経済

為替

2019/11/11 16:53

ユーロ安・円高 120.38円(-0.42円)

 4-8日のユーロ・円は下落した。週初4日は、東京市場が休場となり、動意薄の展開となった。5日は、ドル・円が上昇する中、ユーロ・円も堅調。6日は、独9月製造業受注や独10月サービス業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を上回ったものの、米中貿易協議の先行きに不透明感が浮上し、ユーロ・円は上値の重い展開となった。7日は、中国商務省が米国と追加関税の段階的撤廃で合意したと報じられ、リスク選好の動きからユーロ・円が上昇した。一方、8日は、中国に対する関税を完全に撤回することに米国は同意していないとトランプ米大統領が述べ、ユーロ・円は下落した。

 債券市場で、短期債利回り、長期債利回りともに上昇した。米中両国政府が段階的な追加関税の撤回で原則合意したと伝わり、利回りは上昇した。ユーロ建て独2年債利回りは前週末のマイナス0.66%からマイナス0.62%に上昇、ユーロ建て独10年債利回りは前週末のマイナス0.38%からマイナス0.26%に上昇して越週した。

 11-15日のユーロ・円は、もみ合いか。米中貿易協議の先行きに引き続き関心が集まる。英国のEU(欧州連合)離脱問題は英議会の解散総選挙が決まり、ユーロ・円は手掛かり材料不足の中、外部環境に左右される展開となりそうだ。独10月ZEW景況感指数などの経済指標にも注意したい。

提供:モーニングスター社

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