NZドル週間場況=RBNZ理事会などに注目

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2019/11/11 16:53

NZドル安・円高 69.14円(-0.40円)

 4-8日のNZドル・円は下落した。週初4日は日本市場が休場となる中で小動き。5日は米中貿易協議の進展期待を背景にNZドル・円は堅調だった。6日、NZ7-9月期失業率は前四半期から悪化したほか、米中貿易協議の合意署名が12月にずれ込む可能性があると報じられ、NZドル売り・円買いに傾いた。7日は段階的な関税撤廃で米中が合意したと伝わり、NZドル・円は切り返した。8日、トランプ米大統領が中国との関税撤廃合意を否定し、リスクオフの円買いが進んだ。

 債券市場では、長期債利回りが上昇した。米中が段階的な関税撤廃で合意したと伝わり、中国と結びつきの強いNZのリスク許容度が上がり、NZ債券は売り優勢となった。NZドル建て10年債利回りは前週末の1.27%から1.38%に上昇して越週した。

 11-15日のNZドル・円は下押し圧力が強まる展開か。足元は米中貿易交渉の合意に向けた両国の駆け引きに相場が左右されており、この動きは今週も続きそうだ。ただ、今週は13日にRBNZ(NZ準備銀行)理事会がある。追加利下げに踏み切るとの見方が優勢でNZドルに売り圧力がかかる可能性がある。このほか、国内外の政治経済イベントでは、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の米上下両院での議会証言、豪10月雇用統計、米10月CPI(消費者物価指数)、米中の10月小売売上高、10月鉱工業生産などに注目したい。

提供:モーニングスター社

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