日経平均は188円高と大幅反発、年初来高値を更新、先物買いに上げ幅拡大=12日後場

 12日後場の日経平均株価は前日比188円17銭高の2万3520円01銭と大幅反発し、年初来高値を更新した。朝方は、11日のNYダウの最高値更新を受け、強含んで始まったが、香港情勢の不透明感もあって下げに転じる場面があった。ただ、下値は限定的で、円安・ドル高歩調を支えに、いったん持ち直した。その後やや上値が重くなったが、後場に入り、株価指数先物買いに上げ幅を拡大し、終盤に一時2万3545円70銭(前日比213円86銭高)まで上昇した。香港ハンセン指数が午後に切り返し、支えとして意識されたとの見方も出ていた。

 東証1部の出来高は12億5976万株、売買代金は2兆2015億円。騰落銘柄数は値上がり1270銘柄、値下がり787銘柄、変わらず96銘柄。

 市場からは「ショートを振った投資家が買い戻せざるを得ないほど強い動きだ。日経平均は終値で2万3300円を割り込まない日が続き、下値が堅い。ただ、ここから買ってどれだけ取れるかを考えるとなかなか踏み出せないのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大林組<1802.T>、鹿島<1812.T>、清水建<1803.T>などの建設株が堅調。出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も高い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物や、王子HD<3861.T>、三菱紙<3864.T>などのパルプ紙株も買われた。ファミマ<8028.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も値を上げた。

 半面、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株や、三井金続<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が軟調。東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>などの電気ガス株や、住友倉<9303.T>、トラシティ<9310.T>などの倉庫運輸関連株も売られた。

 個別では、福島銀<8562.T>がストップ高となり、東芝プラ<1983.T>、ツクイ<2398.T>、応用地質<9755.T>、TOWA<6315.T>などの上げも目立った。半面、オルトプラス<3672.T>、MDV<3902.T>、堀場製<6856.T>、ソースネクスト<4344.T>、TBK<7277.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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